
臨時閣議に臨む(左から)林総務相、高市首相、茂木外相=23日午前、首相官邸
高市早苗首相は、経済政策を含む安倍晋三元首相の路線継承を前面に船出した。ただ、安倍氏死去から3年以上が過ぎ、その路線は今の時代にはそぐわないとの指摘もある。加えて少数与党に転じ「1強」の時代とは政界の構図も様変わりした。政策実現が難易度を増す中、新政権を軌道に乗せられるかは見通せない。
「強い経済をつくる」「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」。21日夜の就任会見。首相は安倍氏をほうふつとさせるフレーズを使い、決意を語った。政策も安倍氏譲りだ。物価高対策を最優先に挙げつつ、防衛力強化や憲法改正の実現を打ち出す。
首相は自民党随一の保守派と目されるが、日本維新の会と連立政権を組んだことで...
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