大阪府豊中市の小学校に通う児童に付き添うヘルパーの東徳子さん(左)=9月
 大阪府豊中市の小学校に通う児童に付き添うヘルパーの東徳子さん(左)=9月
 大阪府豊中市の小学校に児童を送り届け、別れ際に抱き合うヘルパーの東徳子さん(左)=9月
 ヘルパーの付き添いで大阪府豊中市の小学校に通学し、玄関でおどける児童=9月

 障害がある児童・生徒の登下校へのサポートが、自治体によって大きく異なる実態が明らかになった。財政を圧迫されているとして、多くの市が国の補助拡充を訴える。障害のない子どもと一緒に地元の学校に通う児童・生徒が増える一方、ヘルパーが不足している地域もあり、一筋縄ではいかないのが実情だ。

 ▽「娘の自信に」

 暑さが残る9月中旬の早朝、大阪府豊中市の住宅をヘルパーの東徳子さん(75)が訪ねた。「今朝は顔色がいいね。昨日は学校どうだった」。ダウン症で行動が突然止まることのある小6女児(11)と手をつなぎ、会話をしながら20分ほどかけて約850メートル先の市立小へ。横断歩道では「いま渡れそう?」と女児に確認...

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