
徳島市の阿波おどり会場付近に配備されたドローン=8月(サーベイ提供)
津波や豪雨などの災害時に避難を呼びかけるドローンの活用が各地で広がっている。東日本大震災では避難広報中に自治体職員らが犠牲になっており、二次被害を防ぎながら迅速に対応できる効果が期待されている。一方、機体が高額で配備のハードルとなるケースもあり、識者は「国の支援が必要」と指摘する。
8月、観光客であふれた徳島市中心部の阿波おどり会場で、近くのポンプ場屋上にスピーカーや衛星利用測位システム(GPS)を積んだドローンが待機していた。地震が発生した場合、会場付近を流れる川沿いの上空を飛び、踊り手や観客に高台への避難を呼びかけるためだ。
配備のきっかけは、昨年の開催中、南海トラフ地震臨時情報(巨大地...
残り687文字(全文:987文字)


























