プロ野球日本シリーズは、セ・リーグを圧倒的な大差で制した阪神とパ・リーグの王者ソフトバンクが対決している。初戦は1点に抑えられたソフトバンク打線が2戦目は爆発し1勝1敗。きょうから甲子園球場に移る3戦以降が楽しみだ
▼今季のセ・パ交流戦は、セには屈辱だった。優勝したソフトバンクを筆頭に上位をパのチームが独占したからだ。セは広島が勝率を5割としたのがやっとで、他の5球団は負け越した
▼かつてはよく耳にした「人気のセ、実力のパ」通りにパの強さが目立った。日本シリーズでの阪神は、セの球団の誇りをかけて戦わねばならない
▼思い出すのは、今季開幕直前に行われた米大リーグチームとのプレシーズンゲームだ。阪神が、鈴木誠也選手らのカブス、大谷翔平選手らのドジャースを、いずれも完封試合で破った。ドジャースは昨季の大リーグ覇者なので、X(旧ツイッター)には「阪神世界一」がトレンド入りする事態となった
▼今年のワールドシリーズで、大谷選手や山本由伸投手らが活躍を見せるドジャースが昨年に続いて勝っても、世界一とするのはちょっと待ってもらいたい。日本シリーズの勝者と戦い、破ってからではないのか。韓国や台湾などのチャンピオンを加えてもいい
▼サッカーのクラブワールドカップのように、各国の優勝チームによる真の世界一を決める大会が実現しないだろうか。大リーグでは一時実現に向けた動きがあったという。野球ファンには夢の対決になるはずだ。













