
「ナイスライスファーム」が管理する田んぼで稲刈りをする亀田製菓の新入社員ら=9月、新潟県阿賀野市
製菓会社や外食チェーンのコメ生産への参入が相次いでいる。耕作放棄地の集約化や企業運営ノウハウの導入により安定調達や地域農業の維持につなげる狙いに加え、コメ不足や価格高騰を招いた「令和の米騒動」を受けた強い自衛意識も背景にある。
「離農者が多く加工用米の生産も減っている。地域支援が必要だと判断した」。本社を置く新潟県で米作に乗り出した亀田製菓の五十嵐晃購買部長は語る。東京ドーム6個分以上に相当する約32ヘクタールから170トン程度を生産し、9月下旬には新入社員が稲刈りを体験した。
亀田製菓は2月、阿賀野市のコメ農家5人と共同出資で合同会社「ナイスライスファーム」を設立。収穫の多くはJAに出荷し...
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