
吉田匡慶氏
県内を代表する企業で今年、30〜40代の新社長が相次いで誕生した。人口減に伴う国内市場の縮小、デジタル化への対応など地方企業は大きな課題に直面する。先代からのバトンを受け、新しい発想で、自社だけでなく新潟の経済をどうリードしていくのか。抱負を聞いた。(4回続きの1)
「ルマンド」や「アルフォート」などロングセラーの菓子で知られるブルボン(柏崎市)。今年6月、社長に創業家出身の吉田匡慶氏(43)が就任した。食品業界は少子高齢化による「胃袋の縮小」が進む一方、消費者のニーズは多様化。ラインアップの豊富さを生かした商品展開で成長を目指す。
-物価高、原料高の中での社長就任です。
「チョコレートの原料のカカオ豆や油の値上がりが激しい。カカオ豆は4、5年前の10倍近くまで上がった時期もあった。高騰は当面続くだろう。円安もあり、輸入原料を多く使うメーカーとして影響は大きい」
「昔から...
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