米国・アラスカ州アンカレジ、ニキスキ、計画されているガスパイプライン
 米国・アラスカ州アンカレジ、ニキスキ、計画されているガスパイプライン
 住民に事業について説明するグレンファーン・アラスカLNGのアダム・プレスティジ社長=10月上旬、米アラスカ州ニキスキ(共同)
 かつてのLNG事業の写真を見ながら当時を振り返る地元自治体トップのピーター・ミチキさん=10月上旬、米アラスカ州ニキスキ近郊(共同)
 かつて日本向けの輸出が行われていた米アラスカ州ニキスキのLNG生産拠点の施設=10月上旬(共同)
 米アラスカでの液化天然ガス(LNG)開発を巡る動き

 トランプ米政権が後押しするアラスカ州での液化天然ガス(LNG)開発計画に、地元で期待が膨らんでいる。州北部で産出する天然ガスの活用は50年以上にわたり構想が浮き沈みしてきた。日本への初のLNG輸出が行われた地を拠点に、日本を含むアジアへの輸出再開を目指す大規模施設の建設計画が前進し、地域産業の支柱になると熱気が高まっている。

 ▽1300キロ

 「どのくらいの雇用が生まれるのか」。州最大都市アンカレジから車で南西に約3時間。太平洋につながる湾岸のニキスキでエネルギー企業グレンファーン・アラスカLNGが10月上旬に開いた説明会には、人口約4500人の地域で200人以上が参加。熱のこもった質問が相次...

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