米ハワイ州ププケアのビーチ=8月(共同)
 米ハワイ州ププケアのビーチ=8月(共同)
 2024年に崩落した後、修復されたワイキキビーチ近くの歩道=9月、米ハワイ州ホノルル(共同)
 米ハワイ州カイルアのビーチ=8月(共同)
 米ハワイ州ププケアで、ビーチ沿いの住宅前に設置された黒いシート=8月(共同)
 米ハワイ州カイルアのビーチで、柵を設置する自治体職員=8月(共同)
 米ハワイ・オアフ島ワイキキ、カイルア、ププケア

 ビーチが狭くなっている―。地球温暖化による海面上昇の影響が米ハワイ州にも押し寄せている。このまま海岸の浸食が続けばビーチが大幅に減少し、主要産業である観光業が大打撃を受ける事態にもつながりかねない。地元自治体は砂浜の補強工事を進めており、最悪のシナリオに備え、沿岸部の建物撤去を可能にする制度の導入に向けた議論も始まっている。

 エメラルドグリーンの海に面したオアフ島東部カイルアのビーチ。8月、近くに30年以上暮らすアルビナ・ロペスさん(78)は、白い砂浜が「以前と全く違う」と語った。かつては平らだったが浸食で傾斜が目立ち、陸側の芝生も砂に覆われるようになったという。

 国内外からの観光客でにぎわ...

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