
20歳未満の自殺者数推移
20歳未満の女性の自殺者が急増している。2024年は10年前の2・6倍に当たる430人で、同年齢層の男性を初めて上回った。中高生世代が中心で、国立精神・神経医療研究センターなどの研究グループは「静かな危機」と捉えた論文を発表。背景には心の健康状態の悪化があり「複合的要因が関与している可能性がある」と指摘し、社会全体で対処すべきだと警鐘を鳴らす。
▽数年で顕著に
論文は「女子のメンタルヘルスに迫る静かな危機」とのタイトルで、9月末に国際医学雑誌にオンライン掲載された。執筆者は同センター精神保健研究所行動医学研究部の成田瑞室長ら。
警察庁の自殺統計原票を基に厚生労働省がまとめたデータによると、2...
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