米下院本会議場=2022年11月、ワシントン(ゲッティ=共同)
 米下院本会議場=2022年11月、ワシントン(ゲッティ=共同)
 イタリア下院=4月、ローマ(ゲッティ=共同)
 主な国の下院(日本は衆院)定数と人口100万人当たりの議員数

 自民党と日本維新の会の連立政権が「政治改革」の一環で掲げる衆院議員定数1割削減。だが世界各国の議員定数を人口を踏まえて計算すると、必ずしも日本の議員が多いとは言えない。経費節減効果は乏しいとの見方もある。識者からは定数削減で「むしろ民意が国政に反映されにくくなる」と懸念する声が上がる。

 主に列国議会同盟(IPU)と国連人口基金のデータに基づき、各国の下院(日本は衆院、一院制の国は国会)議員数を人口100万人当たりで計算すると、日本は3・78人となる。政治制度が異なり単純比較はできないが、先進7カ国(G7)で2番目に少なく、最多の英国(9・34人)の半分にも及ばない。最少の米国は州の権限が大き...

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