INPEXが来春全面稼働させる「柏崎水素パーク」=柏崎市平井
INPEXが来春全面稼働させる「柏崎水素パーク」=柏崎市平井

 石油や原子力と歩んできた「エネルギーのまち」柏崎市で、水素関連事業が本格化しつつある。資源開発大手のINPEX(東京)、自動車エンジン部品大手のリケンNPR(東京)が、次世代の脱炭素エネルギーである水素の製造や発電への活用、水素エンジンの開発に挑む。水素関連事業は、地域経済の発展につながるのか。今後の動向が注目される。

 「水素の製造から利用まで幅広く、サプライチェーン(供給網)全体の技術とノウハウを蓄積する極めて重要なプロジェクトだ」。11月下旬、INPEXが柏崎市平井に建設した実証試験拠点「柏崎水素パーク」の開所式で、経済産業省資源エネルギー庁の村瀬佳史長官は事業の先進性を強調し、支援を約束した。

 水素パークは...

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