16年間乗ったトヨタの車を最近手放した。走行距離は13万キロを超え、車体のあちこちがキズだらけ。ただ、長年使っても不思議に故障の少ない車だった。遠出する時も頑張ってくれた
▼燃費も悪くないから、まだ乗りたかったが、車幅のある車の取り回しに少し苦労するようになった。寄る年波も感じつつ悩んだ末、もっと小さな車にと決めた。引き取られていく愛車には、一抹の寂しさを覚えた
▼以前は10年、10万キロなどと聞いた車の寿命は、必ずしもそうではないようだ。外国に行けば、相当年季の入った日本の中古車が元気に走っている。耐久性や燃費に優れた日本車の高性能は今更言うまでもない
▼世界的メーカーのトヨタ自動車の社長が交代する。3年の任期は短い気もするが、現社長は「業界のスピードはそんなに生ぬるいものではない」と強調した。代わって、本県出身の近健太さんが新社長に就任する
▼財務出身で、経営を巡る数字に明るく次期社長候補の1人とみられていた。「お金、収益、数字にこだわりがある」と語る一方、クルマ好きでミニバンの話をさせると「ずーっと熱く語る」素顔も持つ。自動車競技にも出場したという
▼新潟高校に通っていた40年前、近さんが後ろの席に座っていた。まじめというより地頭のいい人だった。授業中に辞書を枕代わりに熟睡していたことも。トヨタは海外27の国や地域に工場を持ち、関連会社を含めて38万人が働く。「世界のTOYOTA」を県人がけん引する姿が頼もしい。
