
文化は「偏り」だとした上で「現実問題、偏っている人が横にいて困ることはほとんどない」と語る長崎励朗さん
桃山学院大准教授の長崎励朗さんはメディア史の研究者だ。ラジオなどのマスメディアや音楽などの大衆文化と、社会との関係を考察する。「メディアには人々を単につなぐだけでなく『切り分ける』機能もある。両方が面白いと思います」
新著「大大阪という神話」(中公新書)では、大阪の人口が東京を超えて最多となった昭和戦前期の「大大阪」時代における、ラジオ局の設立や漫才の発展を取り上げた。これらの動きの背景には近代社会特有の「均質化の欲望」があり、それまでの町の伝統は失われ、全国に先駆けて大衆化が進んだと論じた。
大大阪は今も大阪の黄金時代として語り継がれるが、本書でその印象が一変する。「大阪の独自性が花開いた...
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