
プラスヴォイスが提供する遠隔手話通訳の利用イメージ(トヨタ自動車提供)
聴覚障害のある人が、日常生活で手話の利用を断られるケースが後を絶たない。手話は日本語とは異なる独自の言語なのに、筆談や音声を文字化するスマートフォンアプリを通じ、日本語で十分なやりとりができると誤解されているためだ。関係者は「情報の格差を生み、聴覚障害者の生活の質を低下させている」と訴えている。
「筆談で対応します」。ろう者の伊藤芳浩さん(55)は2024年秋、神奈川県内の病院に電話で診察の予約をした際、手話通訳者の同伴を断られた。自ら手配し病院に負担はないが、話を聞き入れられることはなく、別の病院を受診した。
伊藤さんは、幼少期に聴力を失った人らに広く使われる「日本手話」を第1言語とする。...
残り762文字(全文:1062文字)











