
日本酒の国内需要が減少する中、県内酒蔵は新たな市場を求めて海外展開を積極的に進めている。日本を除く世界の酒類市場で清酒のシェアは1%に満たず、需要拡大の余地は大きい。
県産日本酒の2024年の輸出量は3299キロリットルで過去最高となった。出荷量全体に占める輸出向けの割合は9・6%に上った。14年時点の1887キロリットル、3・9%から右肩上がりの傾向が続いている。
輸出先の国・地域別(24年)では、米国が最も多い約1418キロリットル。輸出全体に占める割合は42・9%だった。米国内で新商品をアピールしたり、米大リーグのチームとパートナーシップ契約を結んだりと県内酒蔵による取り組みが加速している。ただ、トランプ政権による関税政策の影響で販路拡大には不透明感も漂っている。
アジアでは、韓国が米国に次ぐ35・3%を占める約1166キロリットル。巨大市場を抱える中国は全国で2番目に多い輸出先だが、新潟県産については東京電力福島第1原発事故以来、輸入停止が続いている。
こうした中、県内酒蔵にはカナダやオーストラリアなど輸出先を増やそうとする動きも。海外での展示会や海外バイヤーとの商談会に参加し、食とのペアリングの提案や、商品の持つストーリー性の説明に力を入れている。
また、外国人訪日客を通じて新潟県の酒のファンを増やそうと、酒蔵見学や酒造りの体験ができる酒蔵ツーリズムに力を入れる蔵も増えている。
業界では、...
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