1830年創業の朝日酒造(長岡市朝日)は、1985年に誕生した「久保田」が代表銘柄だ。「淡麗辛口」の代名詞として新潟県の業界をけん引、同社の売上高の約8割を占める。
かつて朝日酒造は長く「朝日山」を主力商品に据えていたが、ビール人気が高まり、日本酒も他社銘柄が台頭。80年代には規制緩和の影響で価格競争が激化し、朝日山は小売店で安売りされるようになった。
4代目の平澤亨社長(故人)は「新潟から高品質な酒を適正な価格で提供したい」という思いで、久保田の開発を始めたという。県醸造試験場の場長だった嶋悌司(ていじ)氏(同)を...
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