
千葉精神医療人権センターの定例会で面会活動について話し合う池沢直行さん=2月、千葉県習志野市
精神科病棟では、数十年にわたり入院を続ける患者が少なくない。作業療法士として7年間勤務した経験がある池沢直行さん(61)は、千葉精神医療人権センター(千葉県)を立ち上げ、電話や病院で患者の声を聴いてきた。「患者が声を上げる力を失わないよう会いに行く」。こうした取り組みは福祉関係者や当事者らが各地で始め、全国10カ所以上に及ぶ。
退院の可否や行動制限を決めるのは医療側だ。患者の症状や退院後の支援、住居などを踏まえ判断する。だが患者側が「退院したい」と声を上げても退院が認められないケースが多く、理由が十分に説明されないこともある。
池沢さんは勤務していた際、患者が一向に退院しない状況に疑問を抱く...
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