休日の朝、布団の中でだらだらとSNSを見ていたら、ある投稿にぎょっとして目が覚めた。書き出しは「マジで佐渡島には行かない方がいい」だ
▼佐渡で何があったのか、と慌てて読んでみた。日帰りはできない、バスの本数が少ない、コンビニも少ない、とある。確かに、不便な部分はあるなあと思っていたら、そこに、水がおいしい、海産物も最高、自然も素晴らしいと続いていく
▼どうやら、一度行ったらすぐにまた行きたくなってしまう、だから行かない方がいいという趣旨のようだ。分かりにくいが褒めている。ほかにも同じ書き出しで佐渡の海、日本酒、おいしいパン屋などを紹介する投稿をいくつも見つけた
▼おかげでずいぶん佐渡に詳しくなった。その上、家族旅行の定番になったり、移住先になったりと、佐渡の魅力が多くの人をとりこにしていることも実感できた
▼こうした投稿を海外の人も読んでいるかもしれない。あるSNSは人工知能(AI)を使って投稿を自動翻訳するサービスを始めた。違う言語を話す人とコミュニケーションをとる機会が増えるだろう。便利にはなったが、不安もつきまとう。翻訳により、ニュアンスの取り違えが生じてしまわないか
▼先ほどの佐渡の投稿でいえば、翻訳した際、逆説的な意味がきちんと伝わるだろうか。だが、投稿に添えられた魅力たっぷりの写真があれば、きっと通じるはずだ。島はこれから本格的な観光シーズンを迎える。マジで…に続く言葉を確かめに行かねば。
