
所功・京都産業大名誉教授
皇族数の確保を巡る衆参両院全党派による全体会議がほぼ1年ぶりに始まった。政府、与党は今国会中の皇室典範改正に意欲を示す。減り続ける皇族の確保は喫緊の課題だ。一方、将来の安定的な皇位継承の道を狭めることがあってはならない。「国民統合の象徴」と憲法に規定される天皇制に資する議論を期待したい。
議論のたたき台となっているのは、政府の有識者会議が2021年に示した2案だ。一つは、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持できるとする案で、もう一案は皇統に属する旧宮家の男系男子の養子縁組を容認するというものだ。いずれも詳細に見ると課題を抱えており、しっかり検証する必要がある。
最初の案は、天皇家の長女愛子さま...
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