本当にいたのかと驚きながら先日の本紙記事を読んだ。白亜紀後期に全長19メートルもの大ダコがいたという。北海道大や新潟大などの研究チームが発表した。知性が発達し、どう猛な肉食動物だったとみられる

▼凶暴な大ダコといって浮かぶのは映画「キングコング対ゴジラ」だ。南太平洋の島に夜な夜な現れては住民を襲っていた。大ダコを追い払ったキングコングは、奇妙な偶然の果てに日本でゴジラと相まみえることになる

▼この作品では撮影に本物のタコを使ったというエピソードが有名だ。思うようにタコが動かず、苦労したそうだ。一方でキングコングやゴジラは中に人が入る着ぐるみで撮影した

▼本家である米国映画「キングコング」は着ぐるみを使わず、像を少し動かしながら1コマずつ撮影する技法で作られた。よりリアルな表現ができるのが特徴だ。米国ではこちらが主流となり、着ぐるみとミニチュアを使った日本の特撮は、仕上がりが見劣りするとも言われてきた

▼2021年のハリウッド作品「ゴジラVSコング」はコンピューターグラフィックスで製作されたが、スタッフには日本のゴジラシリーズのファンが多かったという。彼らの間では「マンガ」と同様に「トクサツ」で意味が通じると聞いた。日本の特撮技術が海外で評価されているとは誇らしい

▼新潟市中央区の新潟日報メディアシップで開かれている「ゴジラ博」を見た。着ぐるみの迫力ある日本製ゴジラが、ハリウッド版のミニチュアと肩を並べていた。