ガソリン高が続く中で大型連休を迎えた。ドライブに出掛けるにも燃費は無視できない。目的地まで無駄なく行けるルートは、カーナビや地図アプリが瞬時に教えてくれる
▼それが便利と知りつつも、高速道路のパーキングエリアで配布される情報誌が手放せなかった。紙をめくってルートを探る時間も楽しい。ところが目当ての情報誌が見当たらなくなった
▼NEXCO東日本発行のフリーマガジン「ハイウェイウォーカー」が、3月を最後に発行終了となった。世の中なんでもペーパーレス。情報はウェブで新たに始まったサービスに引き継がれた。紙の情報源といえば病院や飲食店探しで重宝した「タウンページ」も同じく3月で提供が終わった
▼2025年の統計によると、紙の出版物の推定販売金額は半世紀ぶりに1兆円を割った(出版科学研究所)。ピークだった1996年の4割弱だ。なじみの情報源が次々消え、アナログ世代は肩身が狭い
▼そんな中、エンターテインメント情報誌「ぴあ」が15年ぶりに復刊したというニュースが先日、本紙に載った。誌面のQRコードを通じ紙とデジタルを行き来させる新たな趣向だ。発行元は新たなエンタメとの「偶然の出合い」を提供したいという
▼辞書や新聞といった紙の情報源には、目的外の知識に「寄り道」できる面白さがある。有名旅行本の新潟版が、県内書店の売り上げランキング上位に入っているという。ページをめくりつつ、カミのみぞ知る新たな出合いを探してみたい。
