窪谷浩・ニッセイ基礎研究所主任研究員
 窪谷浩・ニッセイ基礎研究所主任研究員

 米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決めた。ウォーシュ議長が5月に就任して初めてのFOMCとなる今回の会合は、事前の予想通りの結果となった。ただ今回の決定は単なる現状維持ではない。

 声明文が大幅に簡素化され、金融政策の今後の方向性を示す「フォワードガイダンス」と呼ばれる文言が削除された。他方「ドットチャート」という図で示す政策金利見通しは大幅に上方修正された。FRBの金融政策スタンスについて市場は、想定以上に引き締めに前向きなタカ派的と受け止めた。

 今回の決定は妥当と評価できる。中東情勢を受けた原油価格上昇などでインフ...

残り906文字(全文:1205文字)