
昔ながらの製法で約20年間ミキを作り続ける恵知津子さん(右)と夫の秋雄さん=鹿児島・奄美大島
琉球王国と薩摩藩それぞれの統治下に置かれながら、独自の文化を築いてきた奄美大島(鹿児島)。強い日差しが降り注ぐ亜熱帯の島に、古くから人々が受け継いできた米の発酵飲料がある。食欲が落ちる夏に特に好まれるという「ミキ」に出合いに、海を渡った。
「時間がたつと、だんだん酸味が出てくるんですよ」。島で恵知津子さんが作る母直伝のミキは、とろりと真っ白な色合いが美しい。口に含むと柔らかくふわふわとした不思議な食感で、乳酸発酵特有のさわやかな香りと甘さが広がる。
神にささげる「神酒(みき)」に由来するミキは、サンゴ礁に囲まれた沖縄、奄美群島で女性祭司ノロの祈りや神事に欠かせない飲み物として作られてきた。琉球時...
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