奄美大島の山林で、固有種のケナガネズミをくわえる猫=2012年(環境省提供)
 奄美大島の山林で、固有種のケナガネズミをくわえる猫=2012年(環境省提供)
 奄美大島の山林で、固有種の鳥をくわえる猫=2014年(環境省提供)

 環境省などは生態系被害防止外来種リストの改定で、猫の対象範囲を拡大する。固有の生態系がある離島では、人が持ち込み、不適切な餌付けにより繁殖した猫が希少動物を脅かしており、専門家は「人間の責任だ」と指摘する。ただ猫は人がかわいがってきた「愛護動物」の側面が大きく、外来種と強調されることで「命が軽視されるのでは」と懸念の声もある。

 ▽崩壊

 「野生の猫を必死で捕獲しながら、片方では野良猫を増やしている構図はおかしい。人が行動や意識を変えて、(むやみな繁殖を防ぐために)蛇口を閉める必要がある」。リスト改定に向けた環境省の検討会委員で、森林総合研究所の亘悠哉チーム長は強調する。

 猫による生態系への影響は世界...

残り744文字(全文:1043文字)