
アドレナリン点鼻液「ネフィー」を手にする海老沢元宏・国立病院機構相模原病院臨床研究センター長=相模原市
重いアレルギー反応のアナフィラキシーやてんかん重積発作、重症低血糖発作の治療は一分一秒を争う。学校や保育所などで児童・生徒がこうした状態に陥った場合、教職員らが緊急避難で特定の薬を投与することが認められているが、注射薬のような剤形の薬の使用は非医療者にとって心理的ハードルが高い。この数年、簡便に扱える点鼻薬が相次いで登場した。薬の積極使用を拡大し、確実な救命につながることが期待されている。
▽現場にためらい
学校での薬の緊急投与が最も早く制度化されたのはアレルギーだった。2012年、東京都調布市の小学校で乳製品にアレルギーのある女児が給食でチーズ入りチヂミを誤食し、アナフィラキシーショックの疑い...
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