
本州で初めて放鳥され、石川県能登地域の空を舞うトキ。個体識別のため翼は青色などで着色されている=5月31日、石川県羽咋市
あの時と同じように、翼を広げ大きく空を舞った。5月31日、石川県能登地域の羽咋(はくい)市で行われた、本州初となる国の特別天然記念物トキの放鳥。2008年の佐渡での初放鳥から18年。野生復帰の舞台は本州へ移り、復活へのプロジェクトは第二章に入った。クマなど野生動物との共生が課題となる中、トキの繁殖・放鳥は何を問いかけているのか。一度野生絶滅したトキの野生復帰に取り組む本県から、連載企画「野生と生きる」を通して、野生動物との関係や温暖化が進む環境変化について考える。
能登地域は、本州最後のトキ「能里(のり)」が捕獲された地。能登半島地震もあり、復興のシンボルとして地域住民は特別な思いを抱く。
ただ、トキが能登地域から姿を消して半世紀以上が経過。どのように接していくか、現場では手探りの取り組みが続く。
佐渡での18年に及ぶ放鳥の試みは、...
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