長岡空襲の犠牲者慰霊のために打ち上げられた花火「白菊」=8月1日午後10時30分ごろ、長岡市の信濃川河川敷
長岡空襲の犠牲者慰霊のために打ち上げられた花火「白菊」=8月1日午後10時30分ごろ、長岡市の信濃川河川敷

 1945年の長岡空襲から77年を迎えた1日、新潟県長岡市内では空襲が始まった午後10時半、犠牲者を慰霊する花火「白菊」が3発打ち上げられた。市民は戦禍で失われた命を悼み、平和への思いを新たにした。

 白菊は、終戦後に旧ソ連で抑留生活を送った花火師の嘉瀬誠次さん(100)が、亡くなった戦友のため90年にロシア・ハバロフスク市で打ち上げたのが始まり。2003年から、空襲の開始時間に合わせ、信濃川河川敷で打ち上げている。

 今年も白一色の大輪が、1発ずつゆっくりと夜空に花開いた。

 1日は追悼などの行事もあった。慰霊と平和への思いを込める長岡まつり大花火大会は2、3の両日、3年ぶりに開催する。

 長岡空襲...

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