新潟市中央区の新潟市役所で6日、広島原爆犠牲者の追悼式が行われた。原爆が投下された午前8時15分に合わせ、参列した市民ら約150人が黙とうをささげ、平和への思いを新たにした。
県原爆被害者の会などが主催。同会は2020年度末で活動を停止したが、被爆2世の西山謙介事務局長が連絡窓口を務める。
西山事務局長はこの日、体調不良のため欠席で「あの日、無残に亡くなられた方、後遺症に苦しみ亡くなられた方に、核兵器のない世界が実現する日まで闘い続ける決意を示す」とのメッセージが代読された。
参列者は祭壇に向かって白菊を献花し、平和を願って手を合わせた。新潟商業高の生徒4人は、被爆者に対する追悼の言葉を英語でスピーチ。3年の女子生徒(17)は「ロシアによるウクライナ侵攻などがあったが、世界が平和になってほしい。私たちの世代が被爆者の人の話を聞き、語り継がないといけない」と話した。
式典終了後、市民グループ「灯(あかり)の会」と新潟市が開催した集会には約60人が参加。平和を願い、コカリナの演奏や高校生平和大使の活動報告などが行われた。