戦時中の暮らしやエピソードを伝える新潟日報社のキャンペーン企画「#あちこちのすずさん」の取材班に、「100歳になった父の戦争体験を伝えたい」と投稿があった。9歳のひ孫も関心を持ち、夏休みの自由研究に考えているという。家族4世代。「戦争は絶対に駄目」。そんな思いを家族で紡いでいく。

高橋禎二さんの戦争体験を聞く関幸乃さんと美枝子さん=南魚沼市

 投稿者は新潟県南魚沼市浦佐の関美枝子さん(69)。父、高橋禎二さんは7月に100歳になった。美枝子さんは8月初め、禎二さんのひ孫にあたる関幸乃さん(9)と、同市大沢の実家で戦争体験を聞いた。

 畑の草取りが日課という禎二さんは、かくしゃくとした口調で軍隊生活を語る。徴兵され軽機関銃の訓練を受けた。中国へ渡り、すぐマラ...

残り1448文字(全文:1748文字)