イラストは報道部・高橋佐紀

 「ことしこそ、日記を付けます」「健康のために運動します」-。年が変わるたび、人間ドックを受けるたびに決意し、周囲にも宣言するが、長続きしない。典型的な「三日坊主」だ。

 自宅には書きかけの日記帳や、健康グッズが置き去りになっている。「時間がなくて...」が決まり文句だが、言い訳でしかないこともよく分かっている。面白そうだと飛び付くが、じきに飽きたり、忘れたりしてしまうのだ。

 三日坊主の語源を調べてみると、「出家した僧が厳しい修行に耐えられず、3日(短期間)でやめてしまうこと」に由来するという説があった。

 趣味の類いすら続かないわが身だが、取材先の住職からは「人間は弱い存在。三日坊主になるものだ...

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