6年ぶりの待ちに待ったJ1リーグでの戦いが始まる。強豪相手にどこまで勝ち点を重ねられるか楽しみだ。これまで積み上げた力を思う存分発揮してほしい。
サッカーのJ1アルビレックス新潟は18日、大阪・ヨドコウ桜スタジアムで開幕戦を迎える。
対戦相手は昨季5位のC大阪だ。元日本代表で、欧州名門チームで活躍したMF香川真司選手が今季から復帰した。
アウェーでの試合だが、臆することなくゴールを目指し、好発進につなげたい。
昨シーズンは松橋力蔵監督が就任1年目で、25勝9分け8敗の成績を収めJ2リーグを制覇した。
ボールを保持して主導権を握り、攻撃を仕掛けるという新潟スタイルを定着させた。総得点73は、J2リーグトップだった。
メンバーは、ほとんどの主力選手が残った中、3年ぶりに新潟に戻って来たDF新井直人選手や、ブラジルから攻撃力がある2選手らが加入した。チームの得点力アップが期待される。
昨季はどの選手が試合に出場してもプレーの質は落ちなかった。新戦力の加入でチームの総合力がより高まるのではないか。
チームは今季の順位や勝ち点など具体的な目標は示していないが、松橋監督は「自分たちのスタイルをどこまで究極のところまで持っていけるか。そこを目指す」と語っていた。
キャンプでは、新潟スタイルの底上げを図った。狭いスペースでのパスの精度を高めるなどJ1の戦いを見据えた。選手一人一人も個々の能力を伸ばそうとする意識が高かった。
14日の会見でMF高木善朗選手は「去年より質や精度、アイデアが加わってきている」と話した。どう進化したのか注目したい。
ホームのデンカビッグスワンスタジアムでの初戦は、3月4日の札幌戦になる。新型コロナウイルス禍の収容制限がなくなり、サポーターはマスク着用なら声を出して応援ができる。
かつては1試合平均3万人台を誇った入場者数は、J2に落ち1万人台になった年もあった。昨秋のJ1昇格を決めた試合の入場者は、約5年半ぶりに3万人を超えた。今季は国内トップリーグの観戦に多くの人が訪れるだろう。
チームが苦しい時にも応援を続けたサポーターの力が、昇格への原動力になった。今季も選手と一体になり新潟を盛り上げたい。
