北京冬季五輪があす4日の開会式で開幕する。

 新型コロナウイルスは世界で猛威を振るい続けている。閉塞(へいそく)感に覆われる中での大会だ。

 選手たちが躍動感あふれる姿を見せ、世界に元気を与えてくれることを願いたい。

 日本勢は120人余りが出場する。フィギュアスケート男子の羽生結弦選手、スピードスケート女子の小平奈緒選手の連覇などに注目が集まる。

 県勢は長野、トリノ大会の13人に次ぐ11人が挑む。前回平昌大会の5人から倍増した。

 目を見張るのは、11人中6人が最高峰のワールドカップ(W杯)で表彰台を経験していることだ。スノーボードやフリースタイルスキーなど新興種目を中心に実力選手がそろう。

 県勢初の冬季金メダル獲得やメダルラッシュなど、躍進への期待が高まる。

 先陣を切るのは女子モーグルの川村あんり(東京都出身、湯沢学園出)、星野純子(長岡市出身)の両選手だ。

 きょう3日に予選が行われ、6日に決勝を迎える。

 川村選手は17歳。今季はW杯総合トップに立つ。安定感のある鋭いターンが持ち味だ。ベテランの星野選手とともに、県勢活躍へ弾みを付けてほしい。

 スノーボード男子ハーフパイプで2大会連続銀の平野歩夢選手(村上市出身)は、金メダル最有力候補に挙がる。

 東京五輪のスケートボードに出場し、「二刀流」に挑戦した後、今季から本格復帰。W杯で優勝を重ねた。前人未到の超大技を実戦で初めて成功させるなど好調だ。

 初出場の弟海祝選手もW杯で4位に入るなどしており、メダルに届く位置にいる。

 女子ハーフパイプには、妙高市出身の冨田せな、るきの姉妹選手が挑む。ともにW杯で表彰台に立ち、波に乗っている。

 男子スキークロスの須貝龍選手(胎内市出身)は昨季のW杯2位の力を持つ。

 スキー距離は2大会ぶりに県勢が出場する。男子の宮沢大志(十日町市出身)、女子の児玉美希(同)両選手の力走で新たな歴史を刻みたい。

 大会の感染対策を巡っては、東京よりもさらに徹底した「バブル方式」が講じられるが、既に大会関係者には感染者も出ている。選手は体調管理に万全を期してほしい。

 中国の習近平指導部は、五輪の成功に国の威信を懸けて臨んでいる。政権の求心力を強め、世界における中国の存在感をさらに高めるのが狙いとされる。

 だが、新疆ウイグル自治区などでの人権侵害を巡り、米国などは五輪の外交ボイコットを決めた。日本も同様の対応を取り、衆院は中国の人権問題に懸念を示す決議を採択した。

 中国政府は、国際社会が人権問題を厳しく批判していることから目を背けないでほしい。

 連帯や反差別などを理念に掲げる「平和の祭典」を、自らの足元を見つめ直す機会としなければならない。