
満蒙開拓に従事し、亡くなった人たちの冥福を祈る遺族ら=9日、新潟市中央区
1945年にソ連軍が満州(現中国東北部)に侵攻して78年となった8月9日、満蒙開拓に従事して現地で亡くなった人々を追悼する慰霊祭が、新潟市中央区の護国神社で営まれた。遺族らは冥福を祈り、戦争のない世の中を願った。シベリアに抑留されて亡くなった新潟県人を悼む慰霊祭も行われた。
満蒙開拓者の慰霊祭は経験者でつくる会によって毎年行われてきたが、当事者らの高齢化により、2017年から永代神楽祭(えいたいかぐらさい)として営まれている。今年は遺族ら5人が自発的に集まった。
毎年参加する新潟市秋葉区の女性(88)は、満州で亡くした母と、乳児だった末の妹を思い手を合わせた。旧新津市や五泉市などの出身者でつ...
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