戦禍が激しくなると、子どもたちは親元を離れ、地方への避難を余儀なくされます。新潟県も深く関わった「学童疎開」を読みトキます。

Q いつ始まったの?

A 政府は1944(昭和19)年6月末、空襲が激しさを増すのを見越し、都市部に住む子どもたちを農村部や地方都市に疎開させることを決定しました。親類らを頼る「縁故疎開」を原則とし、縁故疎開が難しい場合は「集団疎開」を実施するよう定めました。集団疎開の第1陣は、44年8月4日に東京・上野を出発しました。

Q 誰が対象になったの?

A 東京や大阪、横浜などの大都市に住む初等科3〜6年生です。疎開した人数は諸説ありますが、縁故疎開を含めて終戦までに数十万人規模で...

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