カコーン、コーン-。子どもの頃、週末の朝に、乾いた音が近所の公園に響いていた。

 誰かが遊んでいるなら仲間に加えてもらおうと思ったが、いたのは大勢のお年寄り。すねて帰ろうとした時に、地面に刺さる何かが目に入った。

 大きなホチキス針のように見えたそれは、ゲートボールのゲートだった。紅白のボールが下をくぐる。ルールはまるで分からなかったが、なぜだか目が離せなくなり、公園のジャングルジムに座ってプレーを…

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