第3ゲートを勢いよく通過するボール。入るか、入らないか。ドキドキの瞬間だ=新潟市南区(写真映像部・立川悠平撮影)

 カコーン、コーン-。子どもの頃、週末の朝に、乾いた音が近所の公園に響いていた。

 誰かが遊んでいるなら仲間に加えてもらおうと思ったが、いたのは大勢のお年寄り。すねて帰ろうとした時に、地面に刺さる何かが目に入った。

 大きなホチキス針のように見えたそれは、ゲートボールのゲートだった。紅白のボールが下をくぐる。ルールはまるで分からなかったが、なぜだか目が離せなくなり、公園のジャングルジムに座ってプレーを見続けた。

 小さな頃の記憶と相まって「高齢者のスポーツ」だと思っていたゲートボール。しかし、若いプレーヤーも少なくないと耳にした。高度な戦略性もあると聞き、どんな競技か詳しく知りたくなった。

 調べてみ...

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