10月21日に4年の任期満了を迎える衆院議員。新潟県民の思いを託された本県関係の9人はこの間、国会で何を訴え、どう活動したのか。政務、党務の役職や質問回数に、本人の自己採点も含めた「通信簿」で振り返る。(7月段階の取材に基づいています)
▼表の見方  「主な役職」は上段が政務三役や国会関連、下段が党内で、現職でないものもある。「主な政策」は2017年の前回衆院選時の選挙公報から選んだ。本会議での登壇は質問のほか、趣旨説明、委員長報告なども含む。委員会での質問は予算委員会分科会も含めて国会の議事録から数えた。

野党法案作成に傾注

1区 立民・西村智奈美氏

 立憲民主党の西村智奈美氏は悩みつつ90点を付けた。「周りの評価はともかく、議席をいただいた分の仕事はしてきた」と話す。

 厚生労働委員会で野党筆頭理事を務めたこともあり、質問回数は県内議員で最多の58回。昨年10月には沖縄北方特別委員会で自身初の委員長に就いた。関係閣僚への質疑の場を設けようと政府側に働き掛けたというが、質疑ができたのは1回だけだった。

 党務では社会保障調査会長を担当。得意とする厚労分野での議員立法に注力した。「セクハラ禁止法案」「非正規雇用救済法案」などでは筆頭提出者として政府と対峙(たいじ)した。「野党という立場上、成立までは至っていないが、時間がたって政府案に取り入れられ...

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