【2022/01/21】
<当選回数15回。現役衆院議員では小沢一郎氏の18回に次いで2番目だ。平成初期に「政治改革」の論議が始まった頃から一貫して小選挙区制導入に反対した>
与野党とも議員一人一人の使命感が希薄になった。目先のばらまき的施策には関心を示すが、中長期的な国づくりに関してぶれずに訴えるのはごく少数だ。「流される」「群れる」議員ばかりになってしまった。その理由は、選挙制度が変わったことが大きい。
中選挙区制時代は、議員個々が中長期的な国家の在り方に関して持論を語り、有権者の意見を聞いた。生の声を中央の政府や官僚に届け、党内でも議論を重ね、施策を練った。同一選挙区で同じ党の複数候補者...
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