【2022/01/27】
<28年前の今ごろ、国会は緊迫していた。1994年1月28日、臨時国会会期末を翌日に控え、小選挙区比例代表並立制の導入を含む政治改革関連法案を巡る与野党協議は決裂の瀬戸際にあった。野党第1党の自民党総裁・河野洋平氏は連立政権の細川護煕首相とのトップ会談に臨んだ>
党内は小選挙区制導入の賛成派と中選挙区制維持派に割れていた。党を割らないことが、自らに課した使命だった。世論は改革を求める方向に傾きつつあったが、党内の力関係はそうではなかった。
その前もトップ会談をやったが、党内からいろいろ意見が出て手足を縛られた状態になり、合意できなかった。明日国会が終わるというぎりぎり...
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