【2022/01/24】

 <中選挙区制としては最後となる1993年の衆院選で日本新党から出馬し、初当選を果たした。翌年、小選挙区比例代表並立制を含む政治改革関連法が成立した>

 選挙では政治改革が最大の争点だった。議論が実って一つの大きな方向性を見いだすことができ、高揚感を持った。それが1年生議員の原点だ。93年の通常国会でまとまらず何度もだめかと思ったが、94年に細川護煕首相と自民党の河野洋平総裁が万年筆を交換して(合意文書に)サインし合ったシーンは、日本の政治の金字塔だった。

 <初の小選挙区制による96年衆院選で、野田氏は全国最少の105票差で落選。惜敗率は99・85%だったが、当時所属して...

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