新潟市西区中野小屋で倒壊した作業小屋=1月2日、西区中野小屋
新潟市西区中野小屋で倒壊した作業小屋=1月2日、西区中野小屋

 能登半島地震で、新潟県災害対策本部がまとめた1月3日午後1時半時点の被害状況によると、人的被害は2日時点より1人増えて計26人となった。住宅被害は新潟市や糸魚川市を中心に新たな被害が明らかになり、計420棟に上っている。

 人的被害の内訳は新潟市で8人、上越市で5人、長岡、糸魚川両市で各4人、柏崎市2人のほか、三条、五泉、見附の3市で各1人となっている。

 住宅被害は各地で調査が進み、1月2日までに判明していた計57棟から大幅に増えた。全体の棟数では糸魚川市が最も多く半壊3棟、一部損壊が194棟となっている。次いで新潟市で全壊1棟、半壊7棟、一部損壊が101棟。新潟市は特に西区で被害が多い。

 上越市茶屋ケ原で起きた土砂崩れで通行止めになっている国道8号について、国土交通省北陸地方整備局は1月3日午前8時から土砂の撤去作業を始めた。現時点で通行止め解除の見通しは立っていない。

 文化財では、国指定史跡の「佐渡金銀山遺跡」で被害が判明した。相川金銀山遺跡でのり面の落石、西三川砂金山跡で道路脇のり面の崩落などが確認された。

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