
上空50メートルからドローンで撮影したなおえつ海水浴場。津波が陸地を100メートル進み、木造の海の家は全壊した(右手前)=1月5日、上越市虫生岩戸(犬飼直之准教授提供)
1月1日に起きた能登半島地震による津波の高さが、新潟県上越市直江津地域では推定2メートルに及んだ可能性のあることが9日までに、長岡技術科学大学(長岡市)の犬飼直之准教授(59)=水工学=の現地調査で明らかになった。津波のせり上がった痕跡の高さや、波が進んだ速さなどを組み合わせて導き出した。
犬飼准教授は1月5日に、上越市から刈羽村の沿岸で津波の痕跡を確認した。
JR直江津駅から北に1キロに位置し、海岸そばにある上越市の船見公園では、押し寄せた津波がせり上がり標高6・6メートルまで達したことを、草木や泥水の跡で確認。これを踏まえ、津波の高さは約2メートルと推定した。また津波は海岸線から陸に向か...
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