
「赤心之花」について話し合う「むかしを語る会」の山岸利光さんと酒井仁治・富曽亀コミュニティセンター長=長岡市小曽根町の富曽亀コミセン
約120年の時を超えて、戦争の記憶を今に伝える-。1904(明治37)年に始まった日露戦争で、旧富曽亀(ふそき)村(現新潟県長岡市)から出征した兵士の手紙約100通が、富曽亀コミュニティセンター(小曽根町)で見つかった。故郷に残した家族の救護を目的とする村の「尚武会」会長宛てに送ったもの。専門家は「日露戦争時の軍事郵便は全国各地で見つかっているが、まとまった状態で見つかるのは県内では珍しい」と話している。
手紙は「日露戦役出征軍人通信記念 赤心(せきしん)之(の)花(はな) 古志郡富曽亀村」と墨で書かれた木箱に納められていた。約70人の100通ほどが縦37センチ、横45センチの台紙22枚の両...
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