
土砂が流れ込んだ田んぼを見つめる星野秀信さん。「こんなことが起こるとは」と肩を落とした=1月31日、新潟市西蒲区巻甲
能登半島地震では、新潟市内の田んぼや農業施設にも被害が及んだ。特にコメ農家は昨夏の猛暑による等級低下で収入が減っており、地震の被害がさらなる打撃につながる恐れがある。農家からは、早急な復旧や支援を求める声が上がっている。
西蒲区巻甲では、市道の一部が液状化し、噴き出した土砂が道路脇にある星野秀信さん(81)=西蒲区遠藤=の田んぼに流入した。一帯は昔は川だったという。土砂が田んぼを覆っているほか、下から土を押し上げ、盛り上がっている箇所もある。
星野さんは12ヘクタールの田んぼを所有し、昨年は等級低下で100万円ほど減収した。地震被害により苗を植えるのが難しそうなのは約500平方メートル。「面...
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