
地震による大規模火災でほぼ全域が焼失した石川県輪島市の「輪島朝市」付近=2月11日
1月1日に震度7を観測した能登半島地震は、石川県珠洲市付近を震源とするマグニチュード(M)地震そのもののエネルギー(大きさ)を示す。マグニチュードが「1」大きくなると、約32倍のエネルギーとなる。「2」大きくなると、32×32で約1000倍のエネルギーとなる。「震度」は場所によって異なるが、マグニチュードは地震そのものの大きさを表すため、どこでも同じことになる。7・3相当の二つの地震がわずか13秒差で発生したことによって、エネルギーが約2倍のM7・6規模になった可能性があることが、京都大防災研究所のチームの解析で2月11日、分かった。
チームは「複数の断層地面の下にある岩の層や地層に力が加わり、元々つながっていた面と面がずれた状態。面の食い違いそのものを指す場合もある。面のずれた割れ目(破壊面)に力が加わり、動くことを「断層運動」などといい、ずれ動いた時の衝撃が地面に伝わったものが「地震」となる。断層は陸地側(陸域)と海側(海域)それぞれにある。が連動し、二つの地震の中間に...
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