パール金属の自動倉庫での入出荷作業。一部の搬入出機器は、手作業も組み込んで稼働を再開した=三条市
パール金属の自動倉庫での入出荷作業。一部の搬入出機器は、手作業も組み込んで稼働を再開した=三条市

 能登半島地震では、新潟県内に立地する企業にも影響が出た。地震から2カ月がたっても修復作業がなかなか進まず、通常の操業体制に戻るまでしばらくかかりそうな企業もある。

 家庭用品など企画・販売のパール金属(三条市)は、商品を保管する「スーパーハブ流通ステーション」にある高さ約30メートルの自動倉庫が、地震の揺れで損傷した。高層の自動倉庫は2棟あり、このうちA棟で搬入出を担う機器の一部が稼働できていないという。

 「キャプテンスタッグ」のブランド名で知られるキャンプ用品などは自動倉庫などから全国に出荷されるが、髙波洋介常務(43)は「倉庫に並んでいても出荷できない物もある」と嘆く。

 A棟内にあり、自動...

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