能登半島地震で床が沈むなどの被害が出た新潟工業高の体育館=1月、新潟市西区
能登半島地震で床が沈むなどの被害が出た新潟工業高の体育館=1月、新潟市西区

 新潟県教育委員会は3月8日、能登半島地震で特に大きな被害が出た新潟工業高(新潟市西区)の大体育館と柔剣道場、新潟江南高(新潟市中央区)の講堂の計3施設の復旧に、2億円程度かかるとの見通しを示した。それぞれ夏休み前後の着工、2025年1月ごろの工事完了を予定する。

 両校では、液状化水分を多く含んだ砂質の地盤が、地震による強い揺れで液体のように流動化する現象。地表に水や砂が噴出したり、地盤が沈下したりする。土管やマンホールが浮き上がることもある。埋め立て地や干拓地など、緩い砂質で地下水位が高い場所で起こりやすい。条件を満たせば内陸でも発生する。1964年の新潟地震では橋や鉄筋コンクリートの建物といった大型構造物が崩れ、対策工法の開発が進むきっかけになった。阪神大震災や東日本大震災でも発生した。により体育館の床が沈下するなどした。事業者の調査で、3施設はいずれも床を全面撤去して改修する必要があると判明。工事完了まで、学校行事や...

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