能登半島地震で災害支援をした医療従事者の活動報告会=3月9日、新潟市中央区の新潟大旭町キャンパス
能登半島地震で災害支援をした医療従事者の活動報告会=3月9日、新潟市中央区の新潟大旭町キャンパス

 能登半島地震で、新潟県内や石川県で災害支援活動を担った新潟県の災害派遣医療チーム(DMAT大規模災害や多数の死傷者を伴う大事故が起きた際、重傷者の救命治療に当たる災害派遣医療チーム。英語の頭文字を取った呼称。1995年の阪神大震災で、平時の救急医療が提供されていれば助かったとされる「防ぎ得た災害死」が約500人に上ったとの指摘から国が2005年、広域に動く日本DMATを設立した。これとは別に、04年に発足した東京DMATのように、主に設立した都道府県や市町村の範囲内で動く「ローカルDMAT」もある。)の活動報告会が3月9日、新潟市中央区の新潟大旭町キャンパスで開かれた。参加者は、介護が必要な高齢者をいかに迅速に安全な場所に避難させるかといった課題や改善策を発表。支援活動での経験を生かし、新潟県の災害への対応力を高めることを目的に意見交換した。

 新潟大医学部災害医療教育センターと新潟県が主催。対面とオンラインで行われ、...

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