能登半島地震で崩れた糸魚川市京ケ峰1の擁壁=1月3日
能登半島地震で崩れた糸魚川市京ケ峰1の擁壁=1月3日

 能登半島地震でコンクリートブロックの擁壁が崩れるなどし、家屋が傾くなどの被害が出た新潟県糸魚川市京ケ峰1の住宅地で、住み慣れた地区を離れる決断をした人も出始めた。1960年代に造成された住宅地で、擁壁の崩れは複数の場所で発生した。京ケ峰1の住宅地を調査した専門家は、軟弱な地盤や、造成した当時の擁壁の工法など複数の要因が重なって被害が拡大、顕在化したと分析。「ほかの地域でも起こりうる」と警鐘を鳴らしている。

 応急危険度判定では、167件のうち76件の宅地が危険と判定された京ケ峰地区。市によると、1960年代に県住宅供給公社が造成した住宅団地で、マイホーム需要の高まりなどを背景に造成された。

 地...

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