大手企業の平均月例賃金から中小企業の賃金を差し引いた額が2000年からの23年間で最大3倍に拡大したことが3月12日、労働組合の集計で分かった。今春闘は13日が大手企業の集中回答日で、物価高と人材不足を背景に過去最高水準の賃上げの回答が相次ぐとみられる。デフレ経済では大企業が下請けに高い負担を強いてきた。格差拡大を防ぐにはこうした商習慣からの脱却が急務だ。

 集計は中小製造業が...

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