上越市の国道8号線での大規模土砂崩れ=1月2日、上越市茶屋ケ原
上越市の国道8号線での大規模土砂崩れ=1月2日、上越市茶屋ケ原

 能登半島地震による土砂災害が石川、新潟、富山3県で計440件確認されたことが3月13日、国土交通省のまとめ(12日午後1時時点)で分かった。水害を含め2023年1年間に全国で起きた土砂災害件数の約3割に当たる。今回の地震はルートが限定された地域で道路が寸断され、救助活動や物資運搬が難航したのが特徴。専門家は、土砂によるインフラ寸断を想定した上での対策が必要と指摘している。

 件数は斜面崩壊による家屋や道路の被害などがあった場所をまとめた。2月上旬時点では280件ほどだったが、国交省によると「自治体の現地調査が進み被害確認が増えた。一定程度、網羅的な把握がされたと考えられる」としている。

 一方、...

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